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ぐったり・出血・皮膚の点状斑…それ、DICかもしれません❗

🐶🐱 播種性血管内凝固症候群(DIC)とは?~全身に広がる出血のサイン~

「急にぐったりして動かない」
「お腹に紫色の斑点が広がっている」
「歯ぐきから出血している」

こういった症状が見られたとき、**播種性血管内凝固症候群(DIC)**が疑われることがあります。

DICは、さまざまな重篤な病気に続発して起こる命に関わる状態です。全身の血管内で血液が異常に固まってしまい(血栓)、その結果として逆に出血しやすくなるという矛盾した異常が同時に起こる怖い疾患です。


📸 実際のDIC症例写真:皮膚の出血斑

上の写真は、DICを発症したわんちゃんのお腹の皮膚の様子です👆

 

🔍 腹部の皮膚全体にわたって、**紫色の点状出血(紫斑)が多数認められます。
また、ところどころに
小さな膿疱(うみをもった皮膚病変)**も見られ、体内での血液の流れや免疫バランスが崩れていることが示唆されます。

これはDICの皮膚症状の中でも典型的なパターンで、出血傾向が全身に波及している状態を意味します。


🩸 DICのメカニズムとは?

DICは「播種性血管内凝固症候群(Disseminated Intravascular Coagulation)」の略です。

  1. 体内で血が固まりやすくなる(血栓ができる)

  2. その結果、血を止める成分(凝固因子・血小板)が使い果たされる

  3. 最終的に、出血しやすくなる(皮下出血・内出血・血尿など)

つまり、血栓と出血が同時に全身で起きる、非常に危険な状態です。


⚠️ DICを引き起こす原因

DICはそれ自体が病気というよりも、重篤な基礎疾患の“合併症”として発症します。

代表的な原因疾患:

  • 🦠 敗血症(全身感染症)

  • 🐾 重度の炎症(膵炎、熱中症、広範囲の外傷など)

  • 🧬 腫瘍(特に血管肉腫など)

  • 💉 免疫介在性疾患(溶血性貧血など)

  • 🚑 大手術後やショック状態


🧪 診断方法

  • 血液検査(凝固系):PT、APTT、フィブリノゲン、Dダイマーなど

  • 血小板数の低下

  • 赤血球の破壊(破砕赤血球)

  • 皮膚や粘膜の出血、点状出血の有無

  • 原因となる基礎疾患の特定(超音波、レントゲン、培養検査など)


💉 治療のポイント

DICは早期対応が命を左右します。

  1. 原因疾患の治療が最優先!
     例:感染なら抗生物質、腫瘍なら手術や化学療法 など

  2. 輸液・輸血療法
     → 血漿、血小板、赤血球などの補充

  3. 抗凝固療法や抗炎症療法
     → 血栓形成を防ぎ、全身状態を安定させる

集中治療が必要になることも多く、早めの診断と治療開始が重要です。


🐾 まとめ:DICは“見た目に現れる”サインも大切!

DICは進行が非常に早く、命を守るには時間との勝負です。

📌 見逃したくないサイン:

  • 突然のぐったり・呼吸の変化

  • 皮膚やお腹の点状出血・あざ

  • 血尿、血便、歯ぐきからの出血

  • 原因不明の食欲不振や嘔吐・発熱

「いつもと違う」と思ったときには、すぐにご相談ください。


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