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犬の股関節脱臼とは?整復手術と再脱臼のリスクについて

【犬の股関節脱臼と整復手術】

~足をつかない・引きずる…それ、股関節の脱臼かもしれません~

「急に足を上げて歩かなくなった」
「ケガの後から足を引きずっている」
そんな時に疑われるのが、股関節の脱臼です。


🦴 股関節脱臼とは?

股関節は、大腿骨(太ももの骨)の先端が骨盤のくぼみ(寛骨臼)にはまり込んで形成されています。
外傷や事故、ジャンプの失敗などによって、その接合が外れてしまうことを**「股関節脱臼」**といいます。

✅ 痛みが強く、足をまったく着けなくなることが多いです。
✅ 放置すると関節が変形し、慢性的な跛行や痛みにつながります。


🏥 治療法:整復術(せいふくじゅつ)とは?

整復術とは、脱臼した骨を本来の位置に戻す手術のことです。
当院では状態に応じて、

  • 非観血的整復(手術を行わず手で戻す方法)

  • 観血的整復(手術をして整復+固定する方法)

を使い分けています。

股関節が脱臼した場合、まずは「非観血的整復(ひかんけつてきせいふく)」という方法で、手術をせずに手で元の位置に戻す治療を行うことがあります。
ただし、この方法では約半分のワンちゃんが再び脱臼してしまうと言われています(再脱臼率:約50%)。

再脱臼してしまった場合には、次に「観血的整復術(かんけつてきせいふくじゅつ)」という外科手術を行います。
当院では主に「トグルピン法+アンカースクリュー法」という方法を用いて、関節をしっかり固定します。
この手術の**再脱臼率は約20%(5頭に1頭程度)**とされています。

 

それでも再脱臼を繰り返す場合には、「大腿骨頭切除術(だいたいこっとうせつじょじゅつ)」という方法を行います。
この手術では、脱臼の原因となっている大腿骨の先端(骨頭)を切除するため、それ以降は再脱臼が起きる心配はありません。


📷 実際のレントゲン画像

写真は、股関節脱臼に対してトグルピン法+アンカースクリュー法を行った後のレントゲン画像です。 向かって右側の股関節に、**金属製のインプラントでの固定(ピン・スクリュー)**が確認できます。 これにより、関節の安定性が確保され、再脱臼を防ぐことができます。


🐾 術後の管理について

整復術のあとは、関節が安定するまでの安静管理がとても重要です。

  • 激しい運動を控える

  • 滑りやすい床や段差の昇り降りを避ける
  • 必要に応じて鎮痛剤やリハビリを併用

定期的なレントゲン検査で、骨の状態や固定が維持されているかを確認します。


🐶 早期の対応で、快適な生活を

股関節脱臼は、早期に適切な整復を行うことで予後が大きく改善します。
足をかばう様子がある、急に歩かなくなった…そのような時は、早急にご相談ください。


 

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