
【猫の便秘とは?】
〜「うんちが出ない」だけじゃない、体に及ぼす影響とは〜
「最近トイレの時間が長い気がする」
「うんちが数日出ていない」
「食欲がなくて、ぐったりしている」
そんなときは、**“便秘”**が隠れているかもしれません。
特に猫は我慢強く、飼い主さんが気づかないうちに便がたまり、症状が悪化しているケースも少なくありません。
🧻 猫の便秘とは?
通常、猫は1日〜2日に1回排便しますが、3日以上排便がない場合は“便秘”の可能性があります。
原因はさまざまですが、便秘が続くと大腸が拡張して「巨大結腸症」という慢性疾患に進行することもあります。
📷 実際のレントゲン画像
当院に来院された猫ちゃんのレントゲン写真です。
▲ 腹部に大きく拡張した大腸が確認でき、内部には多量の糞便とガスが溜まっているのが見られます。
これにより、食欲不振や嘔吐、元気消失の症状が現れていました。
🐾 こんな症状があるときは要注意!
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数日排便がない
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トイレで長時間いきんでいる
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何度もトイレに入るが少量しか出ない
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食欲がない・元気がない
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嘔吐・お腹が張っている
便秘は軽視されがちですが、放置すると命に関わることもある重大な疾患です。
🩺 治療方法について
猫の便秘治療は、症状や原因に応じて選択されます。
軽度の場合:
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💧 水分摂取の強化(ウェットフード・給水器の工夫)
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🥣 食物繊維が豊富な療法食への変更
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💊 軟便剤や整腸剤の投与
中等度〜重度の場合:
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🧼 浣腸・摘便(院内処置)
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🏥 点滴による水分補給
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🔪 重度の巨大結腸症の場合は外科手術(結腸切除)が必要となることも
💡 予防のためにできること
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こまめな排便チェック(排便間隔・量・硬さ)
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ストレスの少ない環境づくり
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運動・水分摂取の促進
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年齢や体質に合った食事内容の見直し
特にシニア猫・運動不足の猫・水をあまり飲まない猫は、便秘になりやすいため注意が必要です。
🐱「うんちの異変」は、健康のサイン
便秘は、早期に対応すれば内科的な治療で改善が見込めます。
逆に放置してしまうと、腸が伸びきってしまい、一生治らない慢性疾患に進行することも。
「様子を見ようかな…」と思わず、3日以上出ていない・便の様子が明らかにおかしいときは、ぜひ早めにご相談ください。
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