
【犬の膣ポリープとは?】
〜陰部から赤いできものが出ている…その正体と治療法を解説します〜
「陰部から何か赤いものが出ている」
「おしっこのたびに舐めている」
「ヒート後から腫れた感じが続いている」
そんな症状が見られた場合、膣ポリープの可能性があります。
👀 膣ポリープってどんなもの?
膣ポリープとは、膣の粘膜が増殖して腫瘤(できもの)として膣口の外に飛び出した状態です。
良性であることが多いですが、大きさや場所によっては排尿障害や感染、出血を起こすことがあります。
📸 実際の症例写真
写真は、当院に来院されたワンちゃんの膣ポリープの様子です
▲ 陰部から赤く丸い腫瘤が突出しているのがわかります。
見た目はやや出血を伴い、腫れや炎症を引き起こしていました。
🐶 よくある症状
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陰部から赤いできものが出ている
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陰部を頻繁に舐める・気にする
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少量の出血や分泌物がある
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排尿姿勢を何度もとるがうまく出ない
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外陰部が腫れて見える
※特にヒート(発情期)後や高齢犬で見られることが多く、避妊手術をしていないメス犬で起こりやすい傾向があります。
🩺 診断と検査
膣ポリープは、視診(見た目)と触診である程度診断可能です。
ただし、腫瘍や膣脱(膣そのものが裏返る)などと見分けがつきにくいこともあるため、
必要に応じて以下の検査を併用します。
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膣鏡検査・膣内触診
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細胞診(腫瘍性との鑑別)
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血液検査・エコー検査(合併症の確認)
🛠️ 治療方法について
膣ポリープは、外科的に切除することで完治が可能です。
また、避妊手術(卵巣・子宮の摘出)をあわせて行うことで、再発予防にもつながります。
治療の流れ:
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麻酔下でポリープの根部から切除✂️
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必要に応じて病理検査(良性/悪性の判定)
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再発防止のための避妊手術をご提案することもあります
※症状が軽度の場合でも、擦れや細菌感染により悪化するリスクがあるため早期対応が大切です。
💡 こんなときは早めにご相談ください
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陰部の異変(出血・腫れ・できもの)に気づいた
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発情後に陰部の状態が戻らない
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頻尿・尿が出にくいと感じる
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ワンちゃんがしきりにお尻を舐めている
外見上は小さなできものでも、不快感や感染の原因になる可能性があります。
「様子見」せず、ぜひお気軽にご相談ください。
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