
🐱【猫のFIV(猫エイズ)とは?】
〜元気に見えても感染しているかも?“静かに進行するウイルス感染症”〜
「猫エイズって聞いたことあるけど、うちの子は大丈夫?」
「FIVってどんな病気?」
「一緒に暮らしても大丈夫?」
そんな疑問をお持ちの飼い主さまへ、今回は**猫のFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)**について詳しくご紹介します。
🧬 FIVってどんな病気?
FIVとは「Feline Immunodeficiency Virus(猫免疫不全ウイルス)」の略で、
猫の免疫力を低下させるウイルス感染症です。
人間でいう「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)」に似た性質を持っているため、
通称「猫エイズ」とも呼ばれますが、人や犬にうつることはありません。
😿 FIVの感染経路
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主に猫同士の激しいケンカによる咬傷で感染します
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稀に**母子感染(胎盤や授乳を通じて)**することもあります
特に外で生活している猫・オス猫・去勢されていない猫はケンカの機会が多く、感染リスクが高いです。
📉 感染するとどうなるの?
FIVは感染してもすぐに症状が出るわけではありません。
【経過のステージ】
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急性期:発熱・リンパ節の腫れ・元気消失(気づかれないことも多い)
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無症候キャリア期(数年続く):症状なく元気に過ごすが、ウイルスは体内に潜伏
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発症期:免疫力が低下し、口内炎・歯肉炎・慢性的な下痢・皮膚病・感染症・腫瘍などが出現
発症すると治療に反応しにくい慢性症状が続くこともあります。
🩺 診断方法
血液検査でFIV抗体の有無を確認します。
※スクリーニング検査で陽性だった場合、**確定診断のための追加検査(PCRなど)**を行うことがあります。
💊 治療法はあるの?
FIVを完全に排除する治療法は現在ありません。
そのため、
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感染症の予防と早期対応
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栄養管理・ストレスの少ない生活
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免疫力の維持・腎臓や口内の管理
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発症時は症状に応じた内科治療(抗生剤・抗炎症薬など)
が中心になります。
🏡 FIVキャリアの猫と暮らすときの注意点
FIV陽性でも、症状なく長生きする子もたくさんいます。
快適に暮らすためには:
✅ 完全室内飼い(他の猫との接触を避ける)
✅ ワクチン・定期健診を欠かさない
✅ 口内環境・腎臓・体重のチェック
✅ ストレスの少ない静かな環境をつくる
✅ 多頭飼いの場合は、新たな猫との接触を避ける
※同居猫への感染リスクは、ケンカや咬みつきがなければ低いとされています。
💬 最後に
「FIV陽性」と聞くと、不安になる飼い主さまも多いと思います。
でも、早期に発見して適切にケアを行えば、元気に暮らすことも十分可能です。
心配なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください😊
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