

🐾 外歯瘻ってどんな病気?
外歯瘻とは、歯の根元で起きた感染(歯根膿瘍)が皮膚にトンネルを作り、膿や分泌液が皮膚から出てくる状態です。
犬では特に**上顎の第四前臼歯(上顎の大きな奥歯)**が原因になることが多く、頬や目の下に膿の出口ができます。
🔍 主な原因
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歯周病の進行
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歯の破折(硬い物をかじった、事故など)
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根尖(歯の根)部への細菌感染
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長期間の歯石・歯垢の蓄積
感染が歯根の周囲骨を破壊し、やがて膿の逃げ道として皮膚まで貫通します。
📋 症状
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目の下や頬に腫れ・赤み・しこり
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膿や血が皮膚からにじみ出る
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口臭が強くなる
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食欲低下、硬い物を食べたがらない
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顔を触られるのを嫌がる
※目の下にできた場合、涙やけや目の病気と間違われることも多いため注意が必要です。
🩺 診断
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視診・触診で膿の出口(瘻孔)を確認
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歯科用レントゲンで原因歯と骨の状態を評価
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必要に応じて口腔内全体の検査(他の歯の病変確認)
💉 治療
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原因歯の抜歯が基本治療
→ 感染源を取り除くことで瘻孔は自然に閉じていきます -
膿が多い場合は切開排膿と洗浄
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抗菌薬、消炎鎮痛薬の投与
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抜歯後は縫合して口腔と鼻腔・皮膚の交通を遮断
🧠 放置すると…
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感染が広がり鼻腔炎や顎骨炎になる
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慢性化して瘻孔が閉じなくなる
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痛みや不快感で生活の質が大きく低下
🌟 予防のポイント
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定期的な歯科検診(年1〜2回)
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毎日のデンタルケア(歯みがきやデンタルガム)
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硬すぎるおやつやおもちゃを避ける(歯の破折予防)
📅 まとめ
外歯瘻は、見た目は皮膚病のようでも、実際は歯の病気が原因です。
「目の下に膿が出ている」「頬が腫れている」場合は、早めに動物病院で歯科検査を受けることが大切です。
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