
猫の乳腺腫瘍とは?💡
猫の乳腺腫瘍は、犬と同じく乳腺にできる腫瘍ですが、猫の場合は80〜90%が悪性と言われています⚠️
つまり、猫の乳腺腫瘍は高い確率で転移や再発を起こしやすい特徴があります。
肺転移について💨
上のレントゲン写真は、猫の胸部を撮影したものです。
左の写真:乳腺腫瘍が肺に転移した状態
肺の中に白く不透明な影が複数見られます。これは腫瘍の転移によってできた陰影で、本来空気で満たされて黒く映るはずの肺野が白く濁っているのが特徴です。転移が進むと肺の機能が低下し、呼吸が苦しくなってしまいます。
右の写真:正常な肺
きれいに黒く抜けており、空気がしっかり入っている健康な肺の状態です。腫瘍や異常な影はみられません。
悪性の乳腺腫瘍は血液やリンパを介して他の臓器に転移しやすく、特に肺への転移が多く見られます。
肺に転移すると
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呼吸が荒い、苦しそう💨
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食欲が落ちる🍽️⬇️
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元気がなくなる
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進行すると呼吸困難になることもあります
レントゲンやCT検査で肺に白い影(結節)が多発しているのが確認できることがあります。
治療について🩺
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外科手術✂️:腫瘍が小さい段階で両側乳腺を切除することが最も有効です。乳腺切除は片側ずつの切除が推奨されます
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転移後の対応:肺に転移があると完治は難しく、対症療法が中心になります
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定期検査📅:術後も胸部レントゲンを定期的に撮影し、転移がないか確認が必要です
予防と早期発見のために🐾
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避妊手術:初回発情前に避妊を行うことで乳腺腫瘍の発生率を大幅に下げられることが知られています
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日常のチェック:お腹をなでながら「しこりがないか」定期的に触って確認しましょう
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定期健診:中高齢の猫は特に、健康診断で乳腺部や胸部のチェックを受けることが大切です
飼い主さんへのお願い🙏
猫の乳腺腫瘍はとても進行が早く、肺に転移してからでは治療の選択肢が限られてしまいます。
「乳腺部にしこりがある」「呼吸が苦しそう」と感じたら、できるだけ早く動物病院での診察を受けてください。
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