
SFTSとは?💡
SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:重症熱性血小板減少症候群)は、マダニが媒介するウイルス感染症です。
日本でも西日本を中心に発生が報告されており、今年の6月には静岡県でも1名感染者が出ています!
人や犬・猫が感染することがあります。
📷 写真で見るマダニ
こちらの写真は、顕微鏡で観察したマダニの様子です。
腸の中には、多量の血液が吸われて溜まっています。
当院のInstagramで、このマダニが動いているところも見られますので是非チェックしてみてください。
https://www.instagram.com/reel/DPI76XFihZQ/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
マダニは吸血することで栄養を得ていますが、その際にSFTSウイルスなどの病原体を媒介するリスクがあります。
感染経路⚠️
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マダニに咬まれることで感染
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感染した犬や猫の体液(唾液・血液・排泄物など)を介して人に感染するケースも報告されています
主な症状(犬猫の場合)🐾
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発熱🌡️
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食欲不振🍽️⬇️
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嘔吐・下痢🤮💩
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元気がなくなる
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黄疸(目や皮膚が黄色くなる)
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出血傾向(皮下出血、血便など)
症状は人と同じく重篤化することもあり、死亡例も報告されています。
診断と治療🩺
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血液検査で血小板の減少や肝酵素の上昇を確認
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確定診断にはウイルス検査が必要
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有効な特効薬はなく、**対症療法(点滴・輸液・内科管理など)**が中心
予防が一番大切!🚫🕷️
SFTSにはワクチンや特効薬が存在しないため、予防が最も重要です。
予防のポイント
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草むらや山林に入るときは注意
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散歩後は犬猫の体をチェック(耳・顔まわり・足の付け根・お腹など)
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マダニ予防薬(スポットタイプ・内服タイプ)を定期的に使用
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感染動物との過度な接触を避ける
飼い主さんへのお願い🙏
SFTSは人にも犬猫にも感染する人獣共通感染症です。
「発熱している」「食欲がない」「草むらに行った後に元気がない」などの症状があれば、早めに動物病院を受診してください。
大切なペットを守るだけでなく、飼い主さん自身の健康を守るためにも、日常的なマダニ予防を徹底しましょう。
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📍365日診療のガレン動物病院
獣医外科認定医(JAHA)獣医腫瘍科認定医在籍
平日・土日・祝日すべて診療しております。
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