
📷 レントゲンで見る巨大食道
上の写真は犬の胸部レントゲンです。
赤い線で囲まれている部分が拡張した食道です。
通常であれば食道ははっきりと映らないのが正常ですが、巨大食道ではこのように食道全体が拡張して太い管のように見えるのが特徴です。
巨大食道とは?💡
巨大食道は、食道全体や一部が異常に拡張し、食べ物を正常に胃へ送ることができなくなる病気です。
食べた物や水が食道内に停滞してしまうため、吐き戻しや誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
主な症状⚠️
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食後すぐに吐き戻す(嘔吐ではなく「吐き戻し」)🤮
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食べても体重が増えない、痩せていく⚖️
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咳をする、呼吸が苦しそう💨(誤嚥性肺炎のサイン)
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元気や食欲はあるのに痩せていく
主な原因🔍
巨大食道は先天性と後天性に分けられます。
🐾 先天性
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子犬の頃から見られる発育異常
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特定犬種に多く発生(ミニチュアシュナウザー、グレートデーンなど)
🐾 後天性
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神経・筋疾患(重症筋無力症など)
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甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症
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食道や周囲の腫瘍
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特発性(原因不明)
診断と治療🩺
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レントゲン検査で食道の拡張を確認
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バリウム造影で食べ物の流れを評価
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血液検査で基礎疾患の有無を調べる
治療は原因に応じて行われますが、多くの場合は内科的管理と食事の工夫が中心になります。
管理と食事の工夫🍽️
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食後に体を立てて食べさせる
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少量ずつ何回かに分けて与える
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水分量の調整(フードをふやかす・ペースト状にする)
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誤嚥性肺炎の予防のため、食後もしばらく立位を維持
飼い主さんへのお願い🙏
巨大食道は完治が難しいこともありますが、管理次第で長く生活できる病気です。
特に「吐き戻しが多い」「食べても痩せていく」などのサインに気づいたら、早めに動物病院で検査を受けてください。
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