
副腎とは?💡
腎臓のそばにある小さな臓器「副腎」は、体にとってとても重要なホルモンを分泌しています。
特に「副腎皮質ホルモン(コルチゾール)」は、体のストレス反応や代謝、水分・電解質の調整に欠かせません。
副腎の病気として代表的なのが、アジソン病(副腎皮質機能低下症) と クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)です。
この2つは真逆の病気であり、症状や治療法も大きく異なります。
アジソン病(副腎皮質機能低下症)⚠️
副腎から分泌されるホルモンが不足する病気です。
特にコルチゾールやアルドステロンが不足すると、体のバランスを保てなくなります。
主な症状
-
元気がない、食欲低下😔
-
嘔吐・下痢🤮💩
-
体重減少⚖️⬇️
-
脱水💧
-
重症になるとショック状態(アジソンクリーゼ)
原因
-
免疫異常による副腎の破壊(最も多い)
-
薬の影響や腫瘍による二次的なもの
診断
-
血液検査でナトリウム低下、カリウム上昇
-
ACTH刺激試験でコルチゾール低下
治療
-
不足しているホルモンを補う内服(ミネラルコルチコイド・グルココルチコイド)
-
生涯にわたって治療が必要だが、コントロールすれば良好に生活できる
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)⚠️
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌される病気です。
主な症状
-
水をよく飲み、おしっこが増える💧🚽
-
食欲が異常に増える🍖
-
お腹が膨れる(ポットベリー)
-
毛が薄くなる、左右対称の脱毛
-
皮膚が薄くなり傷が治りにくい
-
筋力低下、運動を嫌がる
原因
-
下垂体の腫瘍によるACTH過剰(下垂体性が多い)
-
副腎腫瘍によるもの
診断
-
血液検査(ALP高値など)
-
ホルモン検査(ACTH刺激試験など)
-
画像診断
治療
-
内服薬で副腎ホルモンの産生を抑制
-
腫瘍が原因の場合は外科手術や放射線治療を検討
アジソン病とクッシング症候群の違い📊
特徴 | アジソン病(副腎皮質機能低下症) | クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症) |
---|---|---|
ホルモン | 不足(少なすぎる) | 過剰(多すぎる) |
主な症状 | 元気消失、食欲低下、下痢、嘔吐、体重減少 | 多飲多尿、多食、腹部膨満、脱毛、皮膚の変化 |
発症傾向 | 若齢〜中年犬 | 中高齢犬 |
治療 | 生涯ホルモン補充 | 内服薬で抑制/腫瘍は外科治療 |
飼い主さんへのお願い🙏
アジソン病もクッシング症候群も、早期発見・早期治療が重要です。
「最近水をよく飲む」「毛が抜けてきた」「元気がない」など、気になる症状があれば放置せず、早めにご相談ください。
📞 ご予約・お問い合わせはこちら
📍365日診療のガレン動物病院
獣医外科認定医(JAHA)、獣医腫瘍科認定医在籍
平日・土日・祝日すべて診療しております。
👉 ネット予約 ▶︎ https://pet.apokul.jp/web/390/reservations/add
📱 電話 ▶︎ 055-972-6770
🚗 対応エリアのご案内
三島市・沼津市・函南町・長泉町・裾野市・伊豆市・御殿場市・富士市・静岡市・箱根町など、
静岡県東部・神奈川県西部エリアからも多くの飼い主さまにご来院いただいています。