
📷 レントゲンで見る馬尾症候群
上の写真は猫の腰から尾にかけてのレントゲン画像です。
赤い矢印の部分(腰の一番後ろの骨〜尾の付け根)で神経が圧迫されており、馬尾症候群が疑われる所見です。
馬尾症候群は、**脊髄の末端(馬尾神経)**が圧迫されて起こる病気で、痛みや神経症状、排泄のコントロール異常を引き起こします。
馬尾症候群とは?💡
「馬尾(ばび)」とは、脊髄の末端から分かれて尾や後肢、膀胱などへ向かう神経の束のことを指します。
この部分が椎間板ヘルニア・変形性関節症・外傷などで圧迫されると、痛みや運動障害が起こる状態を「馬尾症候群」と呼びます。
主な症状⚠️
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尾の付け根を触ると痛がる・怒る😿
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トイレで排尿・排便がしづらそう
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尾の動きが鈍い、垂れ下がる
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後ろ足のふらつき、歩行異常🐾
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ひどい場合は失禁や排便失調
一見「腰痛」や「便秘」と間違われることもありますが、神経障害が関係していることがあります。
原因🔍
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椎間板の変性(ヘルニア様変化)
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骨の変形(変形性脊椎症)
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外傷(転倒・交通事故など)
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腫瘍による神経圧迫
年齢とともに起こるケースもありますが、若い猫でも事故や落下がきっかけで発症することがあります。
診断🩺
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レントゲン検査:骨や椎間の変形を確認
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CT/MRI検査:神経圧迫の程度を詳しく評価
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神経学的検査:反射や痛みの反応を確認
正確な診断には、CTやMRIなどの高度画像検査が有効です。
治療法💊
症状の重さによって治療が異なります。
🐾 軽度の場合
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鎮痛剤や消炎剤で痛みをコントロール
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生活環境の改善(段差を避ける、安静にする)
🐾 重度の場合
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外科手術による神経の減圧
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リハビリや排泄管理が必要になることもあります
飼い主さんへのお願い🙏
馬尾症候群は、早期に診断・治療することで痛みを和らげ、排泄機能を守ることができます。
「尻尾を触ると嫌がる」「トイレに時間がかかる」「足元がふらつく」などの症状が見られたら、早めに受診してください。
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