
📷 写真で見る子宮蓄膿症
上の画像は、大型犬の子宮をエコー検査所見です。
黒く太い部分が拡張した子宮で、内部に液体(膿)がたまっています。
これは典型的な 子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう) の所見です。
子宮蓄膿症とは?💡
子宮蓄膿症は、子宮の中に細菌が感染して膿がたまる病気です。
避妊手術をしていない中高齢のメス犬で多く見られます。
発症すると短期間で全身状態が悪化し、命に関わることもある危険な病気です⚠️
主な症状⚠️
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元気がなくなる😔
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食欲低下
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水をたくさん飲む・おしっこの量が増える💧
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嘔吐や下痢🤮
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陰部から膿や血の混じったおりものが出る
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発熱、脱水、震え
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重症ではショック状態になることも
症状が急に現れることも多く、「昨日まで元気だったのに…」というケースもあります。
なぜ起こるの?🔍
発情後に黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されると、子宮の内側が分厚くなり、細菌が繁殖しやすい環境になります。
そこに腸内細菌などが感染し、膿がたまってしまうことで発症します。
避妊手術をしていない犬では、年齢とともに発症リスクが高まります。
診断方法🩺
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血液検査:白血球数や炎症反応の上昇を確認
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レントゲン・エコー検査:子宮の拡張、内部に液体がたまっている様子を確認(今回の画像のように)
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膿の検査:細菌の種類や重症度を把握
治療法💊
最も確実な治療は 子宮と卵巣の摘出手術(避妊手術) です。
手術によって感染源を取り除くことで、再発を防ぐことができます。
状態が悪い場合は、手術前に点滴や抗生剤で全身を安定させてから行います。
一部の軽症例では薬による治療を選択することもありますが、再発のリスクが非常に高いため、基本的には外科手術が推奨されます。
予防法✨
子宮蓄膿症は、避妊手術で確実に予防できる病気です。
若いうちに手術を受けておくことで、将来的なリスクを大幅に減らせます。
飼い主さんへのお願い🙏
「食欲がない」「水をよく飲む」「陰部からおりものが出る」などのサインがある場合は、すぐに動物病院を受診してください。
早期発見・早期治療で助かる命が多くあります。
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獣医外科認定医(JAHA)獣医腫瘍科認定医在籍
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