

🦷犬の埋没歯(歯の破折後に歯が埋まってしまったケース)~見えない歯の中で起きているトラブル~
写真は、歯が折れたあとに残った歯根が歯ぐきの中に埋まってしまった状態を示しています。
このような「埋没歯(まいぼつし)」は、外から見ただけではわかりにくく、
長期間放置されると、歯根の感染や膿(うみ)のたまり、骨の変形などを引き起こすことがあります。
🦷 埋没歯とは?
埋没歯とは、本来なら口の中に見えるはずの歯が、
歯ぐきや骨の中に埋まっている状態をいいます。
今回は、歯が折れたあとに根の部分が残り、
そのまま歯ぐきの中に覆われてしまったケースです。
見た目では「歯がなくなっただけ」と思われがちですが、
内部には歯の根(歯根)が残っており、そこに炎症が起こることがあります。
🧠 なぜこのような状態になるの?
犬が硬いものを噛んだり、事故などで歯が折れた際、
歯根(歯の根っこ)が中に残ることがあります。
時間が経つと、体が自然にその部分を覆うようにして歯ぐきが閉じ、
結果として「埋没歯」と呼ばれる状態になります。
この状態を放置すると…👇
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歯根の周囲で炎症や膿瘍(のうよう)ができる
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骨の中に嚢胞(のうほう:袋状の病変)が形成される
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他の歯に影響し、口臭や痛みの原因になる
📸 レントゲンでの確認
レントゲン写真では、
歯ぐきの中に折れた歯の根が残っている様子が確認できます。
このように、見た目では問題がなくても、
内部で炎症が進行している場合があるため、歯科レントゲン検査が非常に重要です。
特に、「歯が折れたあと何もしていない」「一部が欠けたまま」の場合は、
中で歯根が残っていることがあります。
🏥 治療方法
埋没歯が見つかった場合、
治療の基本は**外科的に歯根を除去する(抜歯手術)**です。状態により抜歯せずに経過観察する場合もあります。
手術は全身麻酔下で行い、
歯ぐきを切開して歯根を完全に取り除き、感染を防ぐために洗浄します。
その後、縫合して経過を見守ります。
早期に対応すれば、周囲の骨や歯への影響を最小限に抑えることができます。
🩺 飼い主さまへのアドバイス
犬や猫の歯のトラブルは、痛みを隠してしまうことが多いため、
「折れたけど痛がっていないから大丈夫」と思っても、
内部で炎症が進んでいるケースがあります⚠️
こんなサインに気づいたらご相談ください👇
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歯が折れている・変色している
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食べ方がぎこちない
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顔の片側を気にする
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口臭が強い
歯科レントゲン検査によって、
見えない歯の下のトラブルを早期に発見・治療することができます。
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