
🦷犬・猫の口腔内腫瘍について~お口の中の「しこり」は早めに受診を~
今回の写真は、口腔内に腫瘍(しこり)ができた症例です。
口の中の異常は見つけにくく、気づいた時にはすでに進行しているケースも少なくありません。
腫瘍には良性と悪性がありますが、早期の診断と治療がとても重要です。
🧠 口腔内腫瘍とは?
口腔内腫瘍とは、歯ぐき・舌・頬・口蓋(こうがい)などにできる腫瘍(できもの)のことをいいます。
犬では歯肉腫や悪性黒色腫、猫では扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)などがよく見られます。
良性の場合もありますが、悪性の腫瘍はあごの骨やリンパ節、肺などに転移することがあり、
早期の発見が治療の成功に大きく関わります。
⚠️ 飼い主さまが気づくサイン
お口の中の異変には、以下のような症状がみられます👇
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よだれが増えた、血が混じる
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食べ方が変わった、硬いものを食べたがらない
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口臭が強くなった
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歯ぐきにしこり・腫れがある
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片方の顔が腫れている
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口を触るのを嫌がる
これらの症状は歯周病でも見られるため、見た目だけでは区別が難しいこともあります。
腫瘍の可能性も考え、早めの受診が大切です。
🔬 診断方法
診断には、視診・触診・レントゲン検査・CT検査などを行い、
腫瘍の広がりを確認します。
確定診断には、細胞診や組織生検(病理検査)が必要です。
悪性か良性かを見極めることで、治療方針(手術・放射線・抗がん剤など)を決定します。
🩺 治療方法
腫瘍の種類・大きさ・場所によって治療は異なりますが、
基本的には外科的切除(手術)が第一選択です。
悪性腫瘍の場合は、広い範囲での切除が必要になることもあります。
また、手術が難しい場合には放射線療法や抗がん剤治療を組み合わせて行うこともあります。
*当院には放射線治療装置はないため、放射線治療ができる施設をご紹介します
術後は食事管理や痛みのコントロールをしながら、再発の有無を定期的にチェックしていきます。
💬 飼い主さまへのメッセージ
口腔内腫瘍は、早期発見・早期治療がもっとも重要です。
定期的な健康診断や歯科検診の際に、口の中のチェックも行いましょう。
「最近口臭が強い」「よだれに血が混じる」「口の中にしこりがある」など、
少しでも気になることがあれば、早めのご相談をおすすめします。
🔬 獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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