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前庭疾患とは?CTやMRIがなくてもできる診断とケア

🐶🐱眼振や斜頸(首の傾き)が見られたら~前庭疾患について~

犬や猫で「目が左右に動いている」「首が傾いている」「ふらついて歩けない」などの症状が見られる場合、
その原因のひとつに【前庭疾患(ぜんていしっかん)】があります。

前庭とは、耳の奥(内耳)にある平衡感覚をつかさどる器官です。
この部分に異常が起こると、体のバランスが保てなくなり、さまざまな神経症状が現れます。


⚠️ 主な症状

  • 眼振(目が左右や上下に細かく動く)

  • 斜頸(首が傾く)

  • ふらつき、円を描くように歩く

  • 立てない、倒れてしまう

  • 吐き気や食欲低下

これらの症状は突然現れることが多く、飼い主さまが驚かれることも少なくありません。


🧠 前庭疾患の種類と原因

前庭疾患は「末梢性」と「中枢性」に分けられます。

末梢性前庭疾患

耳の奥(内耳)や前庭神経に原因があるタイプです。
外耳炎や中耳炎、老齢性変化、腫瘍などで発生することがあります。
高齢犬では、特発性(原因がはっきりしない)前庭疾患もよく見られます。

中枢性前庭疾患

脳(特に脳幹部)に異常があるタイプです。
脳炎、脳腫瘍、脳梗塞などが原因となることがあります。
このタイプは症状がより重く、意識障害や四肢の麻痺を伴うこともあります。


🩺 診断と検査

前庭疾患の診断には、「末梢性か中枢性か」を見極めることが重要です。

当院ではCTやMRIなどの高度画像検査の設備はありませんが、
以下のような検査を組み合わせて診断を行っています。

  • 耳の視診・耳鏡検査(耳の炎症や腫れの有無を確認)

  • 神経学的検査(反応・歩行状態・眼の動きなど)

  • レントゲン検査(中耳炎などの所見確認)

  • 血液検査(炎症や感染、全身状態の把握)

必要に応じて、CTやMRIが可能な二次診療施設へのご紹介も行っています。


💊 治療について

原因に応じて治療内容が異なります。

  • 耳の炎症が原因 → 抗生物質や抗炎症薬

  • めまいや吐き気がある → めまい止めや吐き気止め

  • 食欲が落ちている → 点滴や栄養管理

  • 特発性前庭疾患 → 対症療法で経過を観察

多くの犬・猫では、数日〜2週間ほどで徐々に症状が落ち着いてくることが多いです。


🏡 ご家庭でのケア

  • 滑りにくい床で生活させる

  • 水やごはんは顔の高さに合わせる

  • 無理に歩かせず、静かな環境で安静にする

症状が急に悪化した場合や、けいれん・意識障害が見られる場合には、
すぐに再受診をお願いします。


💬 飼い主さまへのメッセージ

前庭疾患は突然起こることが多く、最初は脳の病気のように見えるため驚かれる方も多いです。
しかし、早期に適切なケアを行うことで回復が期待できる病気も多くあります。

愛犬・愛猫に眼振や斜頸などの症状が見られたら、
まずは落ち着いて、早めに病院で診察を受けましょう。


🔬 獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。


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