このたび、獣医師 奈倉正典は外科分野での研鑽を重ね、獣医外科認定医(JAHA)の資格を取得いたしました。今後もこれまでの知識と経験を活かし、地域の皆様により良い医療を提供し、地域医療に貢献してまいりたいと考えております。
🪳犬・猫の毛包虫(ニキビダニ)症について~皮膚の奥に潜む小さな寄生虫~ 今回の写真は、皮膚検査で見つかった毛包虫(もうほうちゅう)の顕微鏡画像です。 毛包虫は「ニキビダニ」とも呼ばれる、犬や猫の皮膚の毛穴や皮脂腺の中に寄生するダニの一種です。 健康な犬や猫にも少数が常在していますが、...
写真で見る外鼻孔狭窄の手術 上の写真は、外鼻孔狭窄の手術前(上)と手術後(下)の比較です。 手術前:鼻の穴が細く、空気の通り道が狭くなっています。 手術後:外鼻孔が広がり、呼吸がしやすい形になっています。 このように、手術によって鼻の通気が改善し、呼吸の負担が大きく軽減されます✨ 外鼻孔狭窄とは?💡...
🦷犬・猫の口腔内腫瘍について~お口の中の「しこり」は早めに受診を~ 今回の写真は、口腔内に腫瘍(しこり)ができた症例です。 口の中の異常は見つけにくく、気づいた時にはすでに進行しているケースも少なくありません。 腫瘍には良性と悪性がありますが、早期の診断と治療がとても重要です。 🧠 口腔内腫瘍とは?...
⚡ペットが電気コードを噛んだとき~命に関わる危険な誤飲~ 今回のレントゲン写真は、犬が電気コードをかじって銅線を誤食した症例です。 家庭内での誤飲事故は少なくありませんが、電線(コード)の誤食は特に危険です。 金属成分による中毒や腸閉塞、また感電による口腔内のやけどなど、 複数のリスクが重なるため、早急な受診が必要です。 ⚠️...
🦷犬の埋没歯(歯の破折後に歯が埋まってしまったケース)~見えない歯の中で起きているトラブル~ 写真は、歯が折れたあとに残った歯根が歯ぐきの中に埋まってしまった状態を示しています。 このような「埋没歯(まいぼつし)」は、外から見ただけではわかりにくく、...
猫の乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)は、中高齢の雌猫に多く見られる腫瘍です。 特に避妊手術をしていない猫では発生率が高く、 腫瘍の多くが**悪性(がん)**であることが知られています。 今回は、乳腺腫瘍が自壊(皮膚が破れて出血・感染した状態)した猫ちゃんの手術症例をご紹介します。 📸 手術前の写真(自壊した乳腺腫瘍)...
💉犬・猫のワクチンアレルギーについて~接種後に気をつけたいサイン~ ワクチン接種は、感染症を予防するうえでとても大切です。 一方で、**ごくまれに「ワクチンアレルギー反応」**が起こることがあります。 ほとんどの子は問題なく終わりますが、 飼い主さまが知っておくことで、もしものときに早く気づいて対応することができます。 🧬...
🦴犬の前十字靱帯損傷とTPLO手術について~手術前後のレントゲン比較~ 今回ご紹介するのは、右後肢の前十字靱帯損傷を起こしたわんちゃんの症例です。 歩行時に後ろ足をかばい、足を浮かせるように歩く姿が見られました。 診断の結果、膝関節の安定性を失う「前十字靱帯損傷」と判明し、 TPLO手術(脛骨高平部水平化骨切り術)を実施しました。 🩺...
🐱猫につく虫「ハジラミ」について 猫の体に小さな虫を見つけたことはありませんか? 白い毛の中に動く黄〜茶色っぽい虫が見えると、びっくりしてしまうと思います💦 今回は、猫に寄生する代表的な虫のひとつ「猫ハジラミ」についてご紹介します。 🦠 猫ハジラミとは? 猫ハジラミ(学名:Felicola subrostratus)は、猫の体表に寄生する外部寄生虫の一種です。...